2011年6月20日月曜日

第5回ワークショップ


6月18日(土)に第5回ワークショップを行いました。このプロジェクトのヴィジョンについて確認・共有し、その後に再生案の作成に取りかかりました。今回からは本格的に再生案を作成していくという新たな段階に入ります。なお、この再生案は来週オーナーにプレゼンテーションすることになっています。


 前回のワークショップで、私たちは木賃アパートを再生していくにあたっての全体的な「ヴィジョン」を議論しました。その内容を各チーム、そして運営事務局で議論を重ね、集約してまとめたものの発表が連からありました。

『住空間における、供給側と住み手の関係を変えるプロジェクト』

これから、私たちはこのヴィジョンを軸にプロジェクトを進めていきます。また、それを達成するための3つのアプローチを決めました。
1. 部分から思考し、ものをつくる
2. 工夫出来る仕組みをつくる
3. 継承する素材を探求する
詳しくは、近日リニューアルオープンするウェブに記載いたします。




ヴィジョンを共有した後、ロールをシャッフルし、3チームに分かれて再生レシピの作成に取りかかりました。今回は再生レシピの作成とともに再生候補に挙がっている物件に案を適応させることが課題でした。

今までのワークショップでの経験や作成してきた資料を基に各自が宿題として10個の再生レシピを考えて来ました。レシピは木賃の「問題点」と「解決策」をセットにして作られています。まず、チーム内で各々の10案を発表し、共通点を探したり、前回までの資料と照らし合わせ抜け落ちている視点がないか話し合いながら再生レシピを改良していきました。






レビューでは、アドバイザーの大島さん(ブルースタジオ)も来てくださり、アドバイスをいただきました。個人的には、私たちのチームは通路や庭や外付階段という共用部について長く議論したのですが、「共用部には、既に入居している方、新しい入居者、オーナーの三つの立場毎の利点が存在するので、室内の再生とは意味合いが違う」ということをもう一度考えながら更に案を改善していきたいと思っています。
全体的に、新たな価値を発生させたり、既存の空間を見直したりして木賃に魅力を与えていくような提案でした。具体的には収納や増床、そして住み手自らが手を加えていく仕組みについての提案もありました。また、アパートを運営して行く上でのシステムの可能性を広げる提案もありました。





来週のオーナーさんへのプレゼンテーションにあわせて資料を作成、そして再生レシピに関してはこれからどんどんブラッシュアップしていきます。

いよいよ、本格的に再生がスタートします!

文責:安藤愛子
(写真:連勇太朗)

2011年6月15日水曜日

第4回ワークショップ


6/4(土)に第4回ワークショップを行いました。今回は、実際に木賃アパートを再生していくにあたってのプロジェクトとしての全体的な「ヴィジョン」を議論しました。次回からは、ヴィジョンを基に「再生レシピ」を作成していく予定です。

今回も前回同様に、ロールをシャッフルして2チームに分け作業しました。まずは、各ロールのリサーチしたアウトプットを共有し、お互いがやってきたことの確認や、ロールごとの共通点や差異を明らかにし、ロール間の横断可能性を模索しました。次に、各人が本プロジェクトに参加した動機と、どの様な再生ビジョンを個人的に抱いているのかを共有しあいました。その中で出て来たキーワードから、共通項を抽出しながら、木賃アパートを再生する意味やプロジェクトの意義を議論しました。



4月末にプロジェクトが始まってから、様々な木賃アパートを見学し、リサーチをし、議論してきました。メンバーの間でも共通言語が増え、よい形で蓄積ができてきています。実際の木賃アパートを再生する直前の今の段階で、個人ベースの興味やモチベーションから、プロジェクト全体の社会的意義まで議論できたことはとても意義深いことでした。プロジェクトとして目指すべき方向性や気をつけなければいけない問題点も明確になりつつあります。詳しい議論の内容や成果は、そのうちウェブで公開し(近日ウェブリニューアルオープン)、実際の再生物件に反映させていければと思います。


文責:連勇太朗
(写真:石川智香子)