2016年5月2日月曜日

インターン募集について考えていること

※ 2016.05.07改稿


こんばんは、モクチン企画の連です。

大切なお知らせがあるので久々の投稿。
いま、モクチン企画ではインターンを3名募集しています。前にインターンを募集したのは2012年の夏。もちろんアルバイトの募集はこれまでにもありましたが、インターンを募集するのは4年ぶりです。

今回は少しでもインターンに興味を持ってくれた人に向けて、なぜこのタイミングで募集することになったのか、その経緯についてご説明します。


モクチン企画のことをあまり知らない人もいるかと思うので、まずは僕たちの簡単な自己紹介から。

モクチン企画は、これまで意外に無かった、建築系のソーシャルスタートアップです。

「まちに多様性をもたらす」ことをミッションに掲げ、2009年に学生団体としてスタートし、2012年に法人化しました。

木造アパートを再生する方法を「モクチンレシピ」というウェブメディアを通して公開することで、古い不動産ストックが抱える社会的な問題に取り組んでいます。

そして法人化してから4年目のいま、僕たちは本当の意味で社会にインパクトを与える組織へと進化するべく、モクチン企画の事業モデルを一新したいと考えています。

その布石として、去年の11月から孫泰蔵×ETIC.によるソーシャルスタートアップのアクセラレートプログラム”SUSANOO”に参加し、僕たちにしかできない問題解決のあり方について議論を重ねてきました。

今回のインターン募集は、そうして磨いてきたビジョンを共に実践してゆく仲間を募るものです。


モクチン企画のビジョン



内容は単純明快。6月からの3ヶ月間で、僕たちと一緒に新事業のプロトタイプを開発することです。

ただし、単に新しければ良いというわけではありません。

モクチン企画のノウハウや、約5年にわたり積み上げたモクチンレシピの蓄積を使って、「建物単位」ではなく「エリア単位」でまちを変えていくビジネスモデルを生み出したいと思っています。


インターンとしての活動期間は、そうしたビジネスモデルをデベロップさせていくために、仮説検証を繰り返し、実施可能なレベルに高めていくことに当てられます。


「モクチンレシピ」というリソースをどのように使いこなせば、モクチン企画の掲げるビジョンを達成することができるのか、空き家・空室などの社会問題の解決へと最短距離で到達できるのか、そういうことを一緒に考えたい。


インターン生のみなさんとは、仮説の構築からその検証・分析まで、すべてのプロセスに対等な立場で取り組めたらいいなと思っています。


一連の試行錯誤は、ビジネスモデルの構築手法として普及しつつある「リーン・スタートアップ」をベースに進めていきますので、興味のある人は参考に関連書籍などみてみてください。


実際の仕事は、膨大なインタビューやアンケートの分析といった、地道な作業の連続かもしれません。しかしそこから得た知見は即座に、実際の事業モデルへと反映されます。やりがいのある仕事だと思っています。

合言葉は「建物からまちへ」。その実現だけに集中して動いてもらうつもりです。
 

ありがたいことに、いまモクチン企画の周りにはたくさんのチャンスがあって、事業を成長・発展させる機会に恵まれています。

とはいえ実際、力の及ばない事ばかりです。

冒頭で述べたように、本当の意味で社会にインパクトを与える組織に進化するためには、壁を打ち破るための才能とエネルギーがたくさん必要なんです。

そういう意味で、僕らがいま求めているのは規格外のアイディアや行動力を持った人。そして「まちを変えていく」という目標に向かって、一緒に未踏の領域を切り開いていける志を持った人です。

建築系の人じゃなくてもかまいません。むしろ他領域からの応募は大歓迎。

僕たちはいろんな人々を巻き込みながら、このプロジェクトを成し遂げたいのです。

何かやりたくてムズムズしている人。次の一歩をどのように踏み出したらいいのかわからない人がいれば是非応募してください。たくさん刺激があると思います。


募集締め切りは5/12正午です。

締め切りを過ぎないように気をつけてください。




P.S.

いまはまだ手探りの状態ですが、それでも確かなものにむかって一歩ずつ歩んでいる感覚があります。

暗中模索を一緒に楽しみながら、切磋琢磨できるような仲間を真剣に探しています。

熱の込もったご応募、お待ちしています。







参考リンク:

建築デザインの資源化に向けて──共有可能性の網目のなかに建築を消去する