8月ももう終盤。各物件ともアイデア出しは大詰めとなり、着工を迎えた物件も出てきました。Rハイムは見積もりも最終段階、あさひハイムは着工が始まり、3件目の物件スリーパルも本格的に再生案の作成に取りかかりました。
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今回はRハイムの2住戸の進捗状況を紹介します。
第7回WSのアドバイスや、オーナーさん、施工会社であるオリエンタル産業さんとのやり取りを経て、ロフトを活かした再生案は改良が進みました。1F、2Fとも再生案はほぼ固まり、素材や仕上げも決めた上で、現在は最終見積もりを検討している状況です。
1回目の見積もりでは予算を大幅にオーバーしてしまいました。そのような中でどの再生案が費用対効果を多く得られるか、価値の向上に繋げられるか、ということを軸にかなりの議論を重ねました。施工会社のVE提案も参考にしつつ、オーナーさんの意向も反映していきます。提案者と作り手とオーナーさん。この三者間のコミュニケーションがいかに大切かを日々実感しています。
このプロジェクトでは1年で改修費を回収できる予算での再生をめざしています。
「リフォームの予算でリノベーションの価値」という方向性のもと、工費の調整など再生案の実現に向けて生みの苦しみが続きます。ここを乗り切ればいよいよ着工です。
また、入居者が部屋を選ぶ際に参考にする「不動産カード」の提案も進めています。このカードを入居者が見ることで、物件の特徴や用いた再生レシピなどが一目でわかる構成になっています。木賃ワークショップの各再生物件ごとに、この「不動産カード」作成する予定です。
Rハイムは以下のようなステップでここまで進めてきました。
7/26:現場説明
8/2 :第1回見積もり受け取り
8/3〜8/11:見積もり調整(VE)
8/18:第2回見積もり受け取り
8/19〜8/25:見積もり調整(VE)
8/26:最終見積もり、オーナー契約
今週の最終見積もり後、オーナーさんとの正式な契約を経てついに着工を迎えます。8月末より始まる、やや遅めのアツい夏に向けて最後の踏ん張りどころ。楽しむことを忘れず、しっかりと責任を果たしていきたいと思います。
(文責:忠快仁)